世界最大級の仮想通貨取引所である、Binance(バイナンス)の特徴と登録方法をご紹介します。海外の取引所は国内の取引所と比べて取り扱っている通貨の種類も多く手数料も安いため、登録を検討してみてはいかがでしょうか。
目次
Binance(バイナンス)とは
香港生まれの世界最大級の仮想通貨取引所
Binanceは中国・香港生まれの仮想通貨取引所です。2017年にできたばかりの取引所ですが、12月には取引高世界1位になり、世界最大級の取引所となりました。
香港からマルタへと移転
中国・香港生まれの仮想通貨取引所とご紹介しましたが、中国といえば仮想通貨に対して厳しい態度を示している国のひとつであり、2017年10月には国内の仮想通貨取引所を禁止するという大ナタを振るったことで有名です。
幸いにしてBinanceの生まれた香港は「特別自行政区」に指定されているためにこの規制には該当しなかったという話もあるのですが、結果的には2018年3月にマルタへと企業移転を行うことを発表しました。
Binanceがマルタを選んだ理由として、ブロックチェーンに寛容な法律と財政の安定性や、革新的なブロックチェーン企業を次々と誘致していることなどがあります。また、マルタから新たに200人が新規採用されたことなどからマルタ側もBinanceを歓迎しているという情報もあります。
Binanceの取扱通貨
Binanceでは現在100種以上のコインが上場し取り扱われています。日本国内の取引所だと、最も取扱通貨数が多いCoinCheckで13種類(うち4種類は取り扱い廃止が決定済)なので、Binanceの取扱通貨の豊富さがわかります。
Binanceではビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などの人気銘柄も扱っており、その他にも国内取引所ではまだ認知度の低い、可能性を秘めたコインも多数取り揃えています。
また、Binanaceでは新規の上場通貨をユーザーの投票で決めるという取り組みを行っており、今後他の仮想通貨が更に増えていく見込みです。
Binanceのメリット
安い
Binanceの最大の特徴は「手数料が安い」という点です。例えば同じく海外取引所であるPoloniex(ポロ二エックス)やBittrex(ビットトレックス)は0.15~0.25%の手数料ですが、Binanceの手数料は0.1%とかなり安く設定されています。
「アルトコイン」と呼ばれるビットコイン以外の仮想通貨も一律で手数料が0.1%と設定されており、さらにBinanceが独自に発行するBNBトークンを使用して取引を行うことで手数料はさらに半額の0.05%になります。
フォークコインの付与
仮想通貨は、現在存在する仮想通貨からフォーク(分裂)し、新しい仮想通貨が生まれることがあります。この分岐の際に生まれた仮想通貨を「フォークコイン」というのですが、Binanceでは全てのフォークに対して、分裂前に所有していた仮想通貨量と同量のフォークコインを付与することを明言しています。
つまり、自分の持っている仮想通貨がフォークした際には、Binanceから無料でフォークコインがもらえるということになります。
仮想通貨がフォークするということは、分裂前まで保有していた仮想通貨の値が下がるリスクがあるということです。一方で分裂が行われたとしても新しく生まれたフォークコインを付与されるということで、このフォークによるリスクを回避できることを意味します。
セキュリティが整っている
Binanceでは無料で二段階認証を設定することができ、それによって安全性を飛躍的に向上させることができます。
さらに、ログインの際はメールアドレス・パスワードの入力の他、簡単なパズルを完成させ、自分がロボットではないことを証明しなければログインできません。
また、24時間の引き出し限度額を100BTCに上げたい場合は本人認証が必要なのですが、この本人認証には、顔・本人確認書類・その日の日付を書いた署名月の紙が必要になります。
少し手間はかかりますが、自分の大切な資産を預ける場所なので、セキュリティは高いに越したことはありません。
nceのデメリット
日本円が入金できない
これは他の海外の取引所にもいえることなのですが、Binanceでは日本円での取引ができないので、Binanceを使うためにはまず国内取引所で日本円からビットコインに交換した後、ビットコインをBinanceに送金するといった手順を踏む必要があります。
Binance(バイナンス)の登録方法
それでは、Binanceの登録方法をご紹介していきます。
今回はスマートフォンの画面をご紹介しながら進めていきますが、PCでも同様に登録可能です。
1.メールアドレス、パスワードの設定
Binanceサイト内右上の”Register”というボタンを押し
・メールアドレス
・パスワード
・パスワードの確認 を入力します。
・記入が完了したら、”I agree to Binance’s Term Of Use” のチェックボックスにチェックを入れ、 “Register”を押してください。
※パスワードは大文字、小文字、数字を含む8文字以上のものを設定してください。また、推測されやすい文字配列は避けましょう。
※一番下にある”Referral ID (optional)”と書いてある欄は空欄で大丈夫です。
※ここで登録するメールアドレスはログインIDになる他、登録状況、ログイン状況の確認や取引の案内が届きます。
2.メールアドレス認証
先ほど入力したメールアドレスに確認メールが届きます。
このようなメールが届くので、黄色ボタン”Verify Email”を押して認証してください。
これで登録は完了です。メールアドレスを認証し、パスワードを設定するだけなので登録自体は簡単だといえます。
二段階認証の登録
では次に、アカウントの安全性を大幅に向上させることのできる、二段階認証の設定方法をご紹介します。
通常、取引所にログインするときは「ID」と「パスワード」が要求されます。それに加えて、もう一つ認証を加えるのが二段階認証です。
他の取引所同様、盗難やハッキングのリスクはあるので、最低限のセキュリティとして二段階認証の設定はしておきましょう。
こちらもスマートフォンを使った登録方法をご紹介していきます。
1.PCサイトへ行く
まずスマートフォン用のサイトからでは設定ができないため、PCサイトに飛びましょう。
iphoneからだと、スマートフォン用のページを開き、「デスクトップ用サイトを表示」というボタンを押すとPCサイトへ移行できます。
2.アプリを取得
デスクトップ用サイトからログインすると、二段階認証をするように促されます。
「Googleアプリ」と「SMS」からの登録を選択できますが、SMSは中国国内の携帯電話のみに対応しているため、「Googleアプリ」から登録します。
左の「 Google Authenticator」というボタンを押すと、アプリのダウンロードを促されますので、
iPhoneユーザーは【Google Authenticator】、
Androidユーザーは【Google 認証システム】をダウンロード。
3.Binanceをアプリに認証させる。
アプリをダウンロードし、サイト上の黄色いボタン「Next Step」を押すとQRコードと文字コードが表示されるので、どちらかを使用し、Google Authenticatorと連動させます。
この際に、文字コードは必ずどこかに控えておきましょう。
二段階認証はアプリで行う以上、万が一スマートフォンが紛失したり、故障すると取引所にログインできなくなります。
しかし、この文字コードを使えば復元することができるので、スクリーンショットを取ったり、メモを残しておくなどして保存しておきましょう。
そして、下のような画面が表示されたら、二段階認証の設定は完了です。
まとめ
今回は、中国の仮想通貨取引所 Binance の登録方法についてご紹介しました。
海外の取引所と聞くと、安全性を心配したり日本語が使えないなどの理由で避けてしまいがちですが、 Binanceの場合には以下のように多数のメリットがあります。
・手数料が安い 0.05%~0.1%
・取扱通貨が豊富
・フォークが行われた際にフォークコインが付与される
・登録は3分で完了
・二段階認証でセキュリティー強化
もちろん、そもそも仮想通貨の取引自体がリスクがあるものなので、Binanceの利用を検討する場合も含めて、仮想通貨の取引を行う場合にはよく情報収集を行い慎重に行動するようにしましょう。