仮想通貨「リスク」とは?特徴や買い方、今後の将来性について | 仮想通貨

仮想通貨「リスク」とは?特徴や買い方、今後の将来性について | 仮想通貨

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リスク(Lisk)は分散型アプリケーションプラットフォーム型の仮想通貨として、2017年から急速に注目が集まりました。ここでは、リスクの特徴や今後の将来性についてまとめています。

リスクの概要

リスクは、第二世代暗号通貨として開発された仮想通貨Cryptiを辞したMax Kordekらによって、2016年5月に創設された新しいコインです。
なお、2018年3月時点で時価総額は約1574億で、ランキングは現在18位に位置します。

リスクは分散型アプリケーションプラットフォームを目指しており、Lisk core 1.0のアップデートを控えています。真のリスクのお披露目は、このアップデート以降を予定しているようで注目が集まっています。

またリスクはリブランディングも同時に予定しており、ブランド変更に伴い名称も刷新されるかもしれません。そんなリスクにますます期待が寄せられています。

リスクの仕様

  • ・ハッシュアルゴリズム
    リスクのハッシュ関数はビットコインと同じSHA-256が使われています。
  • ・ブロック制作間隔
    リスクのブロック生成は0.167分(約10秒)で完了します。
  • ・発行総数
    リスクは発行総数に上限を持ちません。
    2018年3月時点で102,752,206LSKをすでに発行済です。リスクの通貨単位はLSKです。
  • ・取引承認方法
    リスクは取引承認方法にDPoS(Delegated Proof of Stake / デリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)を採用しています。DPoSについては「リスクの特徴」で解説します。

リスクの特徴

リスク(Lisk)とは分散型アプリケーションプラットフォーム(DApps)の名称です。
リスクは将来的に分散型アプリケーションプラットフォーム(DApps)となることを表明しています。ただリスクは新興仮想通貨ということもあり、具体的なプロダクトを持ち合わせていません。おそらく予測としては、Lisk core 1.0のアップデート以降でしっかり変わってくるのではないでしょうか。

またアプリケーションの開発を外部の開発者にも安全に取り組んでもらえるように、リスクがサイドチェーンの技術を取り入れるとの記述を日本のウェブサイトで見かけます。
ただ、サイドチェーンはビットコインの初期の開発メンバーによって立ち上げられたBlockstream社が2016年11月に特許出願し、米国特許商標庁よサイドチェーン技術の特許出願書が公開されています。
果たしてそのような技術がどのようにして、いつリスクに導入されるかは疑問を残します。動向を見守りたいと思います。

リスクはコードの記述にjavaScriptを使っています。
なぜjavaScriptを暗号通貨の記述に用いたかというと、Web技術者がスマートコントラクトの開発に参入しやすくするためだとリスクの開発陣は答えています。
たしかにjavaScriptは開発者にとってはポピュラーなプログラミング言語です。それに対して仮想通貨のコードはそのコイン独自が使われていることが多く、それによってセキュリティを高めています。
リスクは、セキュリティは当然担保しながらも、それよりコードの記述言語に世界中で使われているJavaScriptを採用することで、多くの開発者の参入を見込むことが重要であると述べています。
リスクはソフトウェア開発用のツール(SDK)を配布する予定ですが、広く外部からの参入を求めていることは間違いないようです。

リスクは取引の承認アルゴリズムにDPoSを採用しています。
DPoSとはどんなアルゴリズムなのかというと、PoS(Proof of Stake / プルーフ・オブ・ステーク)をやや高度に発展させたものです。

PoSはPoW(Proof of Work)と違って、仕事量(マイニング)ではなく保有しているコインの量で鋳造(フォージング)がしやすくなるアルゴリズムです。
またPoSは理論的に51%攻撃に強い特性があります。そのためビットコイン2.0系の通貨には、コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用する例が多くみられます。

DPoSの「D」は委任と言う意味を持ちます。そのためリスクのユーザーは、PoSで鋳造(フォージング)してくれる人を投票によって委任できます。
DPoSの投票のやり方は、次項の「リスクの使い道」で解説します。

リスクの使い道

リスクは日本でも注目されるようになりましたが、まだ使い道を紹介できるほど広まってはいません。そこで、ここではLSKを投票によって増やす方法について紹介しましょう。前項でも伝えたとおり、LSKを増やすための投票とは、DPoSの仕組みそのものでもあります。

DPoSの「Delegated」とは「委任」のことで、リスクでは「委任」をする人物をデリゲーターといいます。LSKホルダーはデリゲーターに手数料を1LSK支払って投票が行えます。もしくは立候補して投票を集めることもできます(ここでは投票する側を紹介していきます)。

●リスクの公式サイトから「Lisk-Nano」ウォレットをダウンロードする
リスクで投票を行う前に、公式サイトから「Lisk-Nano」ウォレットをダウンロードしてセットアップを済ませておきます。
「Lisk-Nano」ウォレットに送金残高が反映されると、セットアップできたことになります。

●「Lisk-Nano」の画面を開き投票を行う
続いて「Lisk-Nano」の「VOTING」タブをクリックして投票を行います。リスクはデリゲーターが最大で101人まで選べます。
ただし一度にデリゲーターを選択できるのは33票までですから、まず33名のデリゲーターを選んで右上の「VOTE」をクリックします。
101人選ぶ場合は33名のデリゲーターの選択を3回実施し、プラス2名のデリゲーターを選びます。その間「VOTE」を4回押しますから、手数料は4LSK支払う計算です。
なお、チェックを外すと手数料を取られてしまいますから注意してください。

●誰でも報酬を増やせる可能性があるDPoSの仕組み
問題はどのデリゲーターを選ぶかです。有望な代議員のリストを紹介するサイトを見て選びますが、誰に入れたら良いのか分からい場合は適当にユーザーを選択して1位から101位まで投票もできます。

なお「Lisk-Nano」ウォレットに250LSKあれば、ひと月で投票手数料分の元が取れるといわれています。ウォレットの残高次第で安定報酬になるかは分かりませんが、投票による報酬は毎月複利で増えていきます。
立候補者でもないのに報酬がもらえる可能性があるのは嬉しいことです。投票は任意ですが、やる意味があると判断できれば投票してみましょう。

リスクの価格

リスクの創設メンバーは古巣のCryptiと袂を分け、2016年5月にICOを行いましたが、その後は低迷を続け、価格は10円台をキープするにとどまっていました。
ところがリスクは2017年に入ると7月に価格をあげ、8月には一気に8000円にまで高騰します。

リスクは2017年に入ると7月に価格をあげ、8月には一気に8000円にまで高騰します

この時期はインドのBitBayに上場が決まり、肩を並べたコインがビットコインやイーサリアムをはじめとする、いわゆるメジャーな通貨だったことが起因していると考えられます。

またその後もリスクはLisk core 1.0のアップデートや、ベルリンの企業とインターフェースの開発・研究を共同で行っていくこと、またヒューマン・マーケティング・エージェンシーとブランディング活動を進める予定などを動画で配信します。
いずれもまだ完了に至ってはいませんが、これらの発表がリスクへの注目度をあげたことは間違いありません。
またリスクは近々、ソフトウェア開発用のツール(SDK)を配布することも発表しています。これも当初2017年中に配布予定でしたが、現在は2018年4月予定となっています。

2018年3月現在のリスクの価格は1600円前後をつけていますが、リスクに対する期待度はそう簡単にはブレないでしょう

2018年3月現在のリスクの価格は1600円前後をつけていますが、リスクに対する期待度はそう簡単にはブレないでしょう。だた、アップデートやリブランディングの実施、SDKの配布が予定どおり進むかが気掛かりです。上手く調整して進めてほしいものです。

リスクの買い方

リスクが買える取引所
  • バイナンス
  • ビットフライヤー
  • コインチェック

リスクを国内で扱っている取引所はビットフライヤーとコインチェックです。両方とも販売所形式になるので、どちらを使うかは好みによりますが個人的にはビットフライヤーがオススメです。

すでにビットコインを入手しており、取引所の使い方をある程度理解していれば、香港のBinanceも使えます。
海外にはBinance以外にもリスクが買える取引所はありますが、日本で扱われていないアルトコインを入手する場合、取引所をあまり分散しないほうがセキュリティ対策を講じやすいでしょう。その意味において、Binanceは銘柄数も豊富で管理しやすい取引所だといえます。

リスクの将来性

仮想通貨のリスクはまだ伸びる可能性を秘めているコインです。
具体的なプロダクト等の提示はありませんからまだ何も言えませんが、かならず何かは果たしてくれるはずです。
懸念材料があるとすれば、まだ何も果たしていないため、どこまで実行力があるのかが皆目見当がつかないことでしょう。

とにかくいまは、Lisk core 1.0のアップデートを待ちましょう。リスクの将来性について語るのはそれかでも遅くはありません。

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